「移住に興味はあるけれど、本当にやっていけるのか不安」。
都市で共働き・子育てをしていると、日々の忙しさの中で暮らしの選択を立ち止まって考えることは簡単ではありません。
本記事では、移住を検討し始めた人が、後悔しにくい選び方をするための判断基準を整理します。
無理に「理想の暮らし」を完璧に描こうとしなくて大丈夫です。
大切なのは、今の生活で感じている違和感を丁寧に見つめることです。
1. 移住の目的を言語化する:理想よりも「不満の解像度」を上げる

理想は曖昧でいい。不満は具体的にする
「自然の中で暮らしたい」「子どもをのびのび育てたい」などの理想は、感覚的なままで構いません。
その代わりに、今の生活で何がストレスになっているかを具体的にしていきます。
例:
不満を言語化すると、移住に求める条件がブレにくくなります。
夫婦で「最低限の優先軸」を1つ共有する
すべての価値観を一致させる必要はありません。
ただし、迷ったときに立ち返ることができる共通の優先軸を1つ持つことは重要です。
例:
この軸が、選択肢が多すぎて迷うときの支えになります。
筆者の経験:身近なところに案があることに気づいた
私自身も、夫婦で希望や不安を書き出していく中で、「自然に近い環境」「人との距離感が近すぎない地域」「子どもにとってのびのびした日常」という条件が浮かび上がりました。
そこで初めて、ずっと頭になかった選択肢が出てきました。
祖父母が暮らしていた香川県の家を使うという案です。
遠い特別な場所を探す必要があると思っていたのに、
実際は「自分たちの身近にすでに選択肢があった」という気づきは大きな驚きでした。
移住は「まったく新しい場所を探すこと」ではなく、自分のルーツやごく身近な関係性の中から選び取ることもできる——そう実感した瞬間でした。
2. 地域選び:地名ではなく「生活動線」で考える

同じ市内でも暮らしは大きく変わる
「◯◯県へ移住する」と地域名から考え始めると、実際の暮らしのギャップが生まれがちです。
暮らしは、県ではなく市町村単位、さらに言えば生活圏(動線)で決まります。
実際の生活動線を現地でシミュレーション
以下は現地で必ず確認しておきたいポイントです:
| 項目 | チェック内容 |
| 買い物 | スーパーの距離・価格帯・品揃え |
| 医療 | 小児科の混雑状況・夜間対応の有無 |
| 通園・通学 | 行きやすさ・園や学校の雰囲気 |
| 交通手段 | 車が必須かどうか |
| 地域コミュニティ | 町内会・イベント参加率・距離感 |
移住は「旅行では見えない日常」を見ることが重要です。
仕事選び:地方の働き方は「組み合わせ」が前提

収入源は一つにしなくてよい
地方に移住したからといって、農業を専業で行ったり、起業一本に絞る必要はありません。
実際は、複数の働き方を組み合わせる人が増えています。
例:
「一つに決めなくてよい」と考えるだけで、心理的負担は大きく減ります。
仕事情報の集め方を広げる
| 方法 | 特徴 |
| 地方転職サイト | 条件より人柄・相性が重視される傾向 |
| 地域おこし協力隊 | 地域に入り込みたい人に向いている |
| SNS(Instagram / note) | 「移住者のリアルな暮らし」に触れられる |
行政サイトだけでは見えない“現場の声”こそ価値があります。
子育てと地域:制度よりも「空気の相性」を見る

子どもが過ごすのは制度ではなく“日常”
支援制度は参考になりますが、決め手にはなりません。
日々の暮らしをつくるのは、園の雰囲気・人との距離感・遊びの環境です。
短期滞在で「生活の速度」を体感する
観光ではなく、平日を過ごしてみることが最も有効です。
“暮らしの速度”が自分たちに合うかが見えてきます。
まとめ:移住は決断ではなく「じっくり形づくられるプロセス」
移住は、一回で最適解を決めるものではありません。
いま感じている違和感を丁寧に拾い、条件を少しずつ整えながら、輪郭がゆっくり現れてくるものです。
これらを押さえることで、移住後の後悔は大きく減らせます。
本ブログでは、移住準備、小さな農のある暮らし、地域との関わり方について、現実的な視点で発信しています。
無理なく自分たちのペースで暮らしを整えたい方に役立つ情報を届けていきます。


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