香川で家族向け農体験は少ない?東京の先進事例から学ぶ、これからの食育と農体験

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香川では家族向けの農体験が少ないと言われる

草

香川で「家族で農体験をしてみたい」「子どもに自然体験をさせたい」と考える親は少なくありません。しかし実際に調べてみると、香川県内で定期的に親子向けの農体験を受けられる場所は限られています。収穫イベントなど単発の体験はあるものの、年間を通して食育を学べる環境、子どもと一緒に土づくりから関われるプログラムはほとんどありません。

なぜ香川県では家族向け農体験が少ないのでしょうか。理由は大きく3つあります。

1つ目は、農地規模が全国平均より小さいため。
香川は農地面積が比較的コンパクトで、個人農家の割合も高いため、観光向けの体験を整備しづらい土壌があります。特に家族を受け入れるにはスペース、安全確保、人手が必要で、小規模農家には負担が大きいのです。

2つ目に、農繁期の忙しさ。
農家さんは繁忙期には朝から晩まで作業があり、体験プログラムを運営する時間を確保するのが難しいという現実があります。

3つ目に、食育プログラムとして体系化されていないこと。
香川ではまだ「農業=教育」という発想が十分に浸透していない可能性があり、親子向け農体験がサービスとして成立しづらいという背景もあります。

しかし対照的に、香川の子育て世代には「自然に触れてほしい」「食育を家庭に取り入れたい」というニーズは確実に増加しています。つまり、需要はあるが供給が追いついていない状態 といえます。

東京の先進事例に学ぶ、家族向け農体験の未来

田舎

香川の今後の農体験を考えるうえで、参考になるのが東京の先進的な事例です。都市部でありながら、「農と教育」を上手く融合させたプログラムが数多く生まれています。

東京都「とうきょう元気農場」〜親子の食育を体系化したモデル〜

東京都産業労働局が実施する「親子向け食育体験」は、農作業・調理・座学を組み合わせた総合的な学びの場です。特徴は以下のとおりです。

  • 野菜の植え付け・収穫を体験
  • 農家さんの講義つき
  • 採れた野菜を使った調理体験
  • 親子で学べる食育レッスン

ただ“収穫して楽しむ”だけではなく、
「なぜ食育が大切か」
「野菜はどのように育つのか」

を親子で深く理解できるプログラムになっています。

→ 応用できそうなポイント
  • 講座形式にすることで農家さんの負担を減らせる
  • 食育の専門家や地域ボランティアと連携できる
  • 年間型のプログラムにしなくても継続学習が可能

「東京de収穫体験フェスティバル」〜農体験×エシカル教育〜

もう一つ注目したいのは、練馬区など都市農園で行われる「東京de収穫体験フェスティバル」というイベント。こちらは、農業体験に環境教育やエシカル消費を取り入れた取り組みです。

プログラム内容は以下のように多面的です。

  • 都市農園での収穫体験
  • 農家さんの話を聞く学びの時間
  • 地産地消やエシカルについて学ぶワークショップ
  • 子どもによる野菜スタンプやアート体験

特に印象的なのは、「農体験=楽しいイベント」で終わらせない工夫がされていること。
農業は地域文化や環境と深く結びついているという視点を、子どもにもわかりやすく伝えています。

→ 応用できそうなポイント
  • 収穫だけでなく “環境教育” をセットにする
  • 農家さんが話す「土地の歴史や暮らし」を価値として伝える
  • アート・自然遊びと組み合わせることで子どもも飽きない

家族向け農体験を選ぶ際のポイント

赤ちゃんと野菜

農体験の選択肢が少ないとはいえ、選ぶときには注意しておきたいポイントがあります。家族で安心して楽しむために、以下を確認しましょう。

① 子どもの安全対策が整っているか

  • 農薬の使用有無
  • 小さな子でも扱える道具か
  • スタッフのサポートがあるか
  • 日差しを避けられる場所や休憩スペース

安全性は最重要です。

② 収穫だけでなく“育てる過程”が体験できるか

植え付けから収穫までを体験できる農園は、食育効果が高く、親子の学びにつながります。
香川には単発の収穫イベントが多いですが、できれば “育つ過程” を学べる場所を選びましょう。

③ アクセス・設備が家族向けか

特に3〜6歳の子を連れて行く場合、以下は要チェックです。

  • トイレ
  • 手洗い場
  • 駐車場
  • ベビーカーの可否
  • この時間帯なら日陰があるか

子連れにとって設備の有無は大きな差になります。

オーガニック・減農薬の方針を公開しているか

食育に関心がある家族にとって、農薬についての情報は重要です。
農家さんの栽培方針は必ず確認しておきましょう。

筆者が将来つくりたい「香川の家族向け農体験」の形

トマトと手

香川には、海と山が近く、気候も安定しており、本来は農体験と相性の良い地域です。わたしたちは将来、次のような「香川ならではの家族向け農体験」をつくりたいと考えています。

① 小さな親子菜園 × 季節の食育ワークショップ

親子1組に小さな区画を提供し、苗植え・草刈り・堆肥づくり・収穫までを一緒に体験。
「野菜ピザづくり」「野草観察」「土の学校」などのワークショップを開催したいと考えています。

② オーガニック中心の自然農スタイル

農薬や化学肥料はできる限り使わず、香川の土と水の力をそのまま使った栽培を取り入れたい。
子どもたちには、

「野菜はどこから来るのか」

「自然の働きで育つってどういうこと?」

といったことを体感してほしいと思っています。

③ 1〜2泊の滞在型体験

香川の里山を活かし、短期滞在しながら農と暮らしを体験できるプログラムも理想です。

  • 朝の農作業
  • 採れたて野菜での料理
  • 夕暮れの散歩

“暮らしそのものが学びになる”
そんな場所をつくるのが最終的な目標です。

まとめ

香川県では家族向けの農体験がまだ少ないものの、ニーズは確実に高まっています。東京の先進事例を参考にすれば、香川でも「食育としての農体験」を設計することは十分可能です。

そして、家族向け農体験がもっと身近になれば、親子が自然に触れ、香川の土地や食の魅力を深く感じるきっかけになります。これからの香川に、そんな場所が増えていくことを願いながら、私自身もその一つをつくっていきたいと思っています。

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