
親や親戚が残していった大量の荷物……。どこから手を付ければいいのか分からない

業者に見積もりをお願いしたら予想以上に高額だった。自分たちで片付けるしかないのかな……
実家じまいや相続した家の片付けで、多くの人が最初に直面するのが「残置物問題」です。
残置物とは、前の住人が残していった家具や家財道具、衣類、食器、書類などのことです。
長年住んだ家ほど物量は膨大になり、どこから手を付けていいのか分からなくなります。
私たちも築50年・5LDKの一戸建てを引き継ぎ、大量の残置物と向き合うことになりました。
最後に暮らしていた祖母は生前、
「私が死んだら好きに片付けていいからね」
と言っていました。
しかし実際には、遠方に住む親世代は思い出や感情の整理がつかず、片付けは簡単には進みませんでした。
この記事では、
- 実家じまいで最初にやるべきこと
- 5LDKを自力で片付けた方法
- 業者費用の目安
- 実際にやって分かった現実
を実体験ベースで解説します。
実家じまいで最初にやるべきこと

まずは勢いで捨て始める前に、次を必ず確認します。
相続人の合意確認
残置物は相続財産に含まれるため、勝手に処分するとトラブルになる可能性があります。
貴重品・重要書類の回収
- 通帳
- 印鑑
- 権利書
- 保険・年金関係
- アルバム
- 貴金属
は最優先で確保します。
思い出の品の隔離
アルバムや手紙などは先に段ボールへまとめておきます。
実家じまいで最初にぶつかった「残置物問題」

・築50年5LDK
・物置あり
・押し入れ多数
・天袋あり
・最後の居住者は祖母
【我が家の状況】
最初に家を見たときの正直な感想は、

これは想像以上に多い……終わるのか?
押し入れ、タンス、天袋、物置。
どこを開けても生活の痕跡が詰まっていました。
5LDKの実家を見た時の正直な感想
家の中には数十年分の生活がそのまま残っていました。
- 布団
- 食器
- 家具
- 衣類
- 書類
- 農具
ひとつひとつは小さくても、全体量は圧倒的です。
実家じまいで必要なのは技術よりも「覚悟」でした。
5LDKの残置物を業者に依頼するといくらかかる?
費用相場
| 間取り | 費用 |
|---|---|
| 5LDK | 30万〜80万円程度 |
高額になる理由
- 人件費
- 搬出費
- 処分費
- 車両費
- 分別作業費
5LDKを自力で片付けた3ステップ
- ステップ①思い出の品を先に分離
- 写真
- アルバム
- 手紙
- 貴金属
は分けておきました。
- ステップ②ごみを分別する
昭和の古道具や家具を査定へだしたいところでしたが、カビや害虫の被害など状態が悪いことと、仕分けるのに手間がかかるため大部分は処分する方向で行きました。
- ステップ③ごみ処理施設へ直接搬入
軽トラックで何度も持ち込み。コストは大幅に削減できました。
ステップ③についてはについてはこちらでも詳しく解説しています。
実家じまいで想像以上に大変だった「衛生面の問題」

片付けで一番大変だったのは、実は衛生面でした。
荷物の量よりも問題だったのが、長年蓄積した衛生環境でした。
ネズミの痕跡と死骸

押し入れや物置から
- ふん
- かじり跡
- 巣のようなもの
が見つかりました。
家具の裏からネズミの死骸が出てきたこともあります。
ゴキブリと卵
荷物を動かすたびにゴキブリが出てきました。
さらに卵鞘(らんしょう)も多数確認されました。
長年動かしていない段ボールや紙類は要注意です。
アレルギー症状の発生

作業に入った夫や義母に
- 湿疹
- 目のかゆみ、イガイガ
- 鼻炎症状
が出ることがありました。
原因は
- ハウスダスト
- カビ
- 害虫由来の粉じん
などが考えられます。私は比較的大丈夫だったのですが、個人差があるようです。
防護対策の強化

途中から装備を見直しました。
作業後は必ず
- シャワー
- 着替え
- 洗濯
を徹底しました。
私はこちらのピンクの防塵マスクを愛用しています。なかなかかわいいですよ。
これから実家じまいをする方へ
たとえ人が住んでいた直近の家でも、
- 長期間開けていない収納
- 天袋の放置
- 物置の未整理
があれば、衛生リスクは十分にあります。
親世代が動かない本当の理由

親世代は怠けているわけではなく、
- 思い出
- 心理的負担
- 現実逃避
が重なって動けないことが多いです。
残置物を片付けた先に見えたもの

片付けが進むと家の本来の姿が見えてきます。
- 床の状態
- 柱の傷み
- 雨漏り跡
これは業者任せでは気づけない発見でした。
まとめ|実家じまいは「モノ」ではなく「人生」と向き合う作業だった

約1年かかりましたが、やってよかったと今は思います。
実家じまいは想像以上に過酷でした。
仕事や生活の合間に作業を続け、家を空にするまで約1年かかりました。
体力的にも精神的にも負担は大きく、
ネズミ、ゴキブリ、埃、カビなどとも向き合う作業でした。
それでも、自分たちで片付けたことで得られたものもありました。
生前はあまり話す機会がなかった祖父母の生活の痕跡に触れ、
- 写真
- 手紙
- 生活道具
を通して人生の一部を知ることができました。
片付けは単なる処分ではなく、
「人生を整理し、送り出す時間」
でもありました。
もちろん時間も体力もかかる作業であり、
仕事や子育てと並行して行う場合は1年以上かかることもあります。
それでも一部でも自分たちの手で向き合った経験は、大きな意味がありました。
実家じまいとは、
「家族の歴史を整理し、次の世代へつなぐ作業」
なのだと実感しています。
そして今、その空いた家で新しい暮らしを始める準備を進めています。



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