はじめに

子どもが小さいうちは、季節の手仕事なんて難しいと思っていませんか?
5月、6月になると、道の駅や産直の店頭に青々とした山菜や梅、山椒が並び始めます。
そんな光景を見ると、「今年も初夏がやってきたな」と感じる方も多いのではないでしょうか。
私たちは香川県で農ある暮らしを目指しながら、子どもと一緒に季節の手仕事を楽しんでいます。
「手仕事」と聞くと、
- 手間がかかりそう
- 子どもが小さいと難しそう
- 時間に余裕がないとできない
というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし実際には、
- 泥のついたわらびを洗う
- 梅のヘタを取る
- 山椒の軸を外す
といった作業は、3〜6歳くらいの子どもにとって最高の遊びになります。
この記事では、実際に子どもと一緒に楽しんだ
- わらび
- 梅シロップ
- 実山椒
の手仕事をご紹介します。
食育や自然体験に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ子どもに手仕事がおすすめなの?
シュタイナー教育でも大切にされている「手仕事」
独自の教育思想で知られる ルドルフ・シュタイナー の考え方をもとにしたシュタイナー教育では、幼少期に自然素材や手仕事を通じて五感を育むことが大切だと考えられています。
もちろん特別な教育法を取り入れる必要はありません。
大切なのは、
- 本物の素材に触れる
- 香りを感じる
- 指先を使う
- 自然の変化を観察する
という体験です。
泥のついた山菜や香り高い梅、ピリッと爽やかな山椒は、子どもの五感を刺激する最高の教材になります。
子どもは大人の真似をして育つ
子どもは大人の真似をしながら世界を学びます。
キッチンで大人が楽しそうに作業していると、
「やってみたい!」
という気持ちが自然に湧いてきます。
完璧に作る必要はありません。
大切なのは、一緒に楽しむことです。
【5月】わらびの下処理と炊き込みご飯
産直でわらびを選ぼう

5月になると産直や道の駅にわらびが並び始めます。
子どもと一緒に選ぶなら、次のポイントを見てみましょう。
おいしいわらびの見分け方
- 茎が太い
- まっすぐ伸びている
- 穂先が開きすぎていない
- 根元が柔らかい

頭がくるくるしているわらびを探してみよう!
宝探し感覚で楽しめます。
子どもができる下準備

家に帰ったらまず泥を洗います。
ボウルに水を張って、
- 洗う
- ジャブジャブする
- 泥を落とす
だけでも立派なお手伝いです。
その後、
硬い根元部分をポキッと折ります。
包丁を使わないので安心です。
わらびのあく抜きは理科の実験みたい

わらびには強いアクがあるため、あく抜きが必要です。
用意するもの
- わらび200〜300g
- 食用重曹 小さじ1程度
- 熱湯
あく抜き方法
- わらびを容器に並べる
- 食用重曹を振りかける
- 熱湯をかける
- 落とし蓋をして一晩置く
熱湯をかけると色が鮮やかになり、子どもは大喜びです。
まるで理科の実験のような時間になります。
わらびの炊き込みご飯
あく抜きしたわらびは炊き込みご飯がおすすめです。
材料
- わらび
- 油揚げ
- にんじん
- 米2合
- 醤油
- みりん
- だし
炊飯器に入れて炊くだけ。
自分で洗ったわらびがご飯になると、子どもも嬉しそうに食べてくれます。
【6月】梅シロップ作りは最高の食育

青梅の香りを楽しもう
6月になると青梅が並び始めます。
袋を開けた瞬間の香りは格別です。

まずは香りを嗅いでみよう!
子どもが夢中になるヘタ取り

竹串を使って梅のヘタを取ります。
この作業は子どもが大好きです。
ポロッと取れる感覚が楽しく、夢中になります。
氷砂糖と交互に詰める
消毒した瓶に、
- 梅
- 氷砂糖
- 梅
- 氷砂糖
の順に重ねていきます。
透明な瓶だと変化がよく見えるのでおすすめです。

梅シロップ作りで気をつけたいカビと発酵
梅シロップ作りで失敗しやすいのがカビや発酵です。
ポイント
- 瓶は事前に消毒する
- 梅の水分をしっかり拭く
- 毎日観察する
- 1日1〜2回瓶を回す
泡がたくさん出ている場合は発酵している可能性があります。
暑い場所を避け、涼しい場所で管理しましょう。
毎日観察する楽しさ

梅シロップ作りは完成までの過程が楽しい手仕事です。
- 氷砂糖が溶ける
- 梅がしわしわになる
- シロップが増える
毎日の変化を観察することで、子どもの好奇心も育ちます。
【5〜6月】実山椒で指先トレーニング

山椒の軸取りは最高の集中遊び
実山椒は小さな実を軸から外して使います。
この作業が意外と子ども向きです。
指先を細かく使うため、
- 集中力
- 手先の器用さ
を育てる時間になります。
子どもと作業するときの注意

山椒のあく抜き
軸を外したら熱湯でゆでます。
まずは5分程度ゆでてみましょう。
その後、水にさらして辛味を調整します。
子ども向けなら少し長めにさらすと食べやすくなります。
ちりめん山椒を作ろう
材料
- 実山椒
- ちりめんじゃこ
- 醤油
- みりん
- 酒
- 少量の砂糖
鍋で水分がなくなるまで煮詰めます。
ご飯のお供にぴったりです。
子どもと季節の手仕事をするときの注意点
無理に食べさせない
食育は「食べること」が目的ではありません。
まずは、
- 触る
- 嗅ぐ
- 観察する
だけでも十分です。
熱湯や包丁は大人が担当する

わらびのあく抜きや梅の仕込みでは熱湯を使います。
危険な作業は必ず大人が担当しましょう。
完成より体験を楽しむ
少し失敗しても大丈夫です。
大切なのは親子で一緒に過ごした時間です。
まとめ
5月から6月にかけて楽しめる
- わらび
- 梅シロップ
- 実山椒
の手仕事は、子どもにとって最高の自然体験になります。
産直や道の駅で素材を選び、
- 洗う
- 香りを嗅ぐ
- 観察する
- 作る
という一連の体験は、きっと子どもの心に残るはずです。
特別な道具や技術は必要ありません。
まずは気になった季節の素材をひとつ選んで、小さな手仕事から始めてみてください。きっと親子で忘れられない思い出になります。


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